◆概要◆
1867年、松平直克により築かれました。
松平直克の直基系越前松平家は川越藩主ですが、もともとは前橋城を本拠としていました。
しかし、度重なる利根川の氾濫で前橋城の損壊により、1767年に分領の川越に本拠を移しました。
その後、利根川の改修が進んだことと、生糸の輸出で前橋が財政的に豊かになり、商人の寄付により前橋城の再築城が実現しました。
松平直克は比企郡統治のため、松山に陣屋を新たに構築しました。
陣屋は堀と土塁に囲まれた単郭ですが、敷地面積は87,000平米と国内でも最大級の規模でした。
しかし、建設から5年で廃藩置県となり、役割を終えました。
現在は遺構は全く残っておらず、東松山市役所の脇に石碑があるのみです。
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